『ヒロシマ・ナガサキを考える』100号記念 ヒバクシャの声をつむぐ〜石川逸子さんのお話〜

詩人の石川逸子さんが発行してこられた
ミニ通信『ヒロシマナガサキを考える』は、
このほど100号が発行され、そして終刊となりました。

石川さんは、被爆者を訪ね、話を聞き、詩をつくり、「通信」を編む……
ということを1982年の「通信」発行以来、29年続けてこられました。
それは長崎出身の被爆者であり、葛飾区・上平井中学校で
「広島修学旅行」を始めた江口保さんとの出会いがきっかけでした。

以来、石川さんは、在日朝鮮人・在韓・在ブラジル被爆者、
第五福竜丸チェルノブイリのヒバクシャの声、
殺人鬼にされた日本兵士、また彼らに殺されたアジアの人々の声を聞き取り、

そして、なぜ、どうして、こんなことに? という思いは、時もさかのぼり、
明治以降の日本、破滅に至るまで膨張・侵略を続けた近代・日本へ、
また、事実を隠し、矮小化し、なかったことにし、責任をとろうとしない
現代の政府と官僚へ……
そして、私たちは?…… と、思索は続いています。

食い止めることができなかった福島の原発事故。
事故後の政府、東電、学者たちの対応は、いつか見た光景。

だからこそ、私たちは、この状況を見て、考え、声を上げ、
行動していかなければなりません。
29年間の石川さんの歩みを、これからの糧とすべく、
チェルノブイリとフクシマの映像を観ながら、お話を伺います。

●石川逸子(いしかわ・いつこ)さんプロフィール
1933年東京生まれ。詩人。1982年よりミニ通信「ヒロシマナガサキを考える」を発行。
主な著書に、『ロンゲラップの海』(花神社、 2009年)、『定本 千鳥ケ淵へ行きましたか』(影書房、2005年)、『〈日本の戦争〉と詩人たち』(影書房、2004年) 、『僕は小さな灰になって―劣化ウラン弾を知っていますか』(御庄博実氏との共著、西田書店、2004年)、 『「従軍慰安婦」にされた少女たち』(岩波ジュニア新書、1993年)、 『ヒロシマ・死者たちの声』(径書房、1990年)など。


◇◆◇◇◆◇【詳細】◇◆◇◇◆◇

ヒロシマナガサキを考える』100号記念
ヒバクシャの声をつむぐ〜石川逸子さんのお話〜

◎日時:2011年11月26日(土)
     13時30分〜16時30分

◎場所:東京しごとセンター5階セミナー室
   JR中央・総武線 飯田橋駅「東口」より徒歩7分
   都営地下鉄大江戸線東京メトロ有楽町線南北線「A2出口」より徒歩7分
   東京メトロ東西線「A5出口」より徒歩3分

◎会場費・資料代:500円

〈プログラム〉
▽13:30〜14:35
DVD上映:①「ドキュメント・チェルノブイリ高木仁三郎さんの遺言」(24分)
       ②「子ども達を放射能から守れ―福島の闘い」(37分)

▽14:40〜15:40
石川逸子さんのお話
「ヒバクシャの声をつむいで―『ヒロシマナガサキを考える』29年の歩みのなかから」

▽15:40〜15:50 休憩

▽15:50〜16:30
石川逸子さんに聞く―声を聞くということ

●主催・連絡先:影書房 TEL03-5907-6755(吉田・松浦) 
                FAX03-5907-6756