「『リニア新幹線を問う』4.4学習会」

JR東海は、リニア中央新幹線建設工事のうち、 南アルプス・トンネル(全長約25キロ)の山梨工区(7.7
キロ、工事場所・山梨県巨摩郡早川町)について、公募競争見積方式による建設工事契約手続きを3月13日に公表しました。見積書の提出期限は2015年8月12
日で、今秋にも正式発注、年内着工となりそうです。リニア中央新幹線は全長約286キロのうち、約246キロ(全体の約86%)
がトンネル。その中でも最も長い南アルプストンネルは全長約25キロとなります。

「四万十層郡の地層におけるトンネル工事で、高度な技術を必要とする」(JR東海)
と自ら説明していますが、世界のどの国も行ったことのない難工事で、現在も隆起を続け断層も多い南アルプストンネル工事は、地下水の枯渇・残土処分地の無計画など問題が山積しています。「最大土被り
1400メートル以上という山岳工法でのトンネル工事は掘ってみなければわからない」とゼネコンさえ認めざるを得ないものです。

こうした問題を丹念に現地取材し、*「悪夢の超特急 リニア中央新幹線」(旬報社)*
の著者である樫田秀樹さんに講演をお願いしました。国会審議でもようやくこの問題が取り上げられ出した中で、リニアが暴走を始める前に立ち止まって考えてみませんか。